|作成時のversion|0.31.25|
|最終更新version|0.31.25|
|最終更新version|0.40.24|

*軍隊運営の手引き [#q9f8301b]
#contents

*1.はじめに [#s1fb975e]
軍隊の運営に関する簡単なマニュアルが無いようなのでこれを書いた。~
先に書いておくが、もしあなたがまだ6人のゴブリンに30人のドワーフを皆殺しにされる経験をしていないなら、これを読む必要はない。

この文書は、軍隊の編成に初めて挑戦する人と、久々すぎて忘れた人の手引書となるように書かれている。~
防衛戦略は軍隊だけではないし、軍隊なしでの生存も不可能では無いが、この文書はそれらには触れていない。

内容は以下の通り。~
2章:部隊を作成する~
3章:部隊員とその装備を設定する~
4章:スケジュールを設定する~
5章:関連施設を設定する~
6章:部隊に任意の行動を取らせる

*2.部隊の作成 [#g81ccab1]
まずコマンダーを任命し、彼を隊長とした部隊(Squad)を作る。~
実は1部隊目はいきなり作れるし、そうした所で後から指名した隊長が自動的にコマンダーになるだけである。~
しかし2部隊目以降を作る場合はキャプテンを追加で任命する必要があるので、
その時のために任命というステップを踏んでおく。

**2.1.コマンダーの任命 [#md1a7a7a]
[n]でNobleメニューを出し、militia commanderを選択し、適当なドワーフを指名する。~
#ref(mili001.png)

**2.2.部隊の作成 [#g900afbe]
[m]で軍事メニューを出し、[c]Create Squadを実行する。~
ユニフォームの選択メニューが出るが、これは次項で説明する。今は適当に選んで構わない。

**2.3.ユニフォームの選択 [#v9338c87]
部隊を作成しようとするとユニフォームを選ぶことになる。~
#ref(mili007.png)
ユニフォームはその部隊の兵士がどんな装備をするかをまとめたものである。~
あとから部隊に兵士を追加した場合、その兵士の装備にはユニフォームの内容が充てられる。~
ユニフォームの編集は[m]->[n]で出来る。~
兵士/部隊へのユニフォームの割り当ては[m]->[U]からとなっている。~
ちなみに後からユニフォームを編集しても既存の装備設定には影響しない。~
あくまで部隊に兵士が追加された時だけ影響するようだ。~

これで部隊が作成された。次は隊員の割り当てと細かい装備の指定を行う。

*3.部隊の設定 [#g1894843]
この章では部隊に隊員を割り当て、彼らの装備を整えていく。

**3.1.部隊員の編成 [#u49e54dd]
[m]で軍事メニューを出すと部隊一覧が見れる。~
#ref(mili012.png)~
左列が部隊一覧、真ん中の列がその部隊の人員、右列が兵士候補一覧である。~
ここで矢印キーを使い、"部隊名"->"AVAILABLE"->"一覧"と移動して~
任意のドワーフを選択することで部隊に割り当てられる。

**3.2.各隊員の装備の割り当て [#p4f1f6cd]
[m]->[e]で装備メニューが出る。ここでも基本的に矢印キーで選択を移動する。~
#ref(mili013.png)~
右列には選択中の兵士の装備割り当てが表示される。

-装備指定の解除~
割り当ての装備を選んで[Enter]を押すとその装備の指定が解除される。
-装備指定の追加~
[A][L][H][G][B][S][W]のどれかを押すと装備の選択肢が出てくる。~
どれが何を意味しているのかは画面の上の方に書いてある。

例えばクロスボウを装備させたいなら、既にある装備(おそらくindiv choice melee)を[Enter]で解除し、~
その後[W]->"Crossbow"を選択する。指定が"indiv choice ***"の場合、ドワーフが装備したいものが装備される。~
なおCrossbowなどを指定された弓兵はQuiver(矢筒)を自動で装備するようだ。

**3.3.Ammoの割り当て [#xfef5c80]
[m]->[f]で各部隊へのAmmoの割当数の設定が出来る。~
#ref(mili014.png)~
そこから部隊を選んで[c]で"Add item"を呼び出し、種類を指定して割り当てる。~
デフォルトだとAmmoは割り当てられていないので指定しておく必要がある。~
Add後に出てくる(100)などの数字はその部隊全体に割り当てられる本数を示している。~
弓兵一人あたり25〜30本と見積もっておくとよい。

ここまでで武装した兵隊を揃えられた。~
ここからは彼らの仕事を設定していく。


*4.防衛に関する設定 [#l0f9dade]
防衛の設定は「いつ」「どこで」「何をするのか」という問題に分割できる。~
それぞれ「いつ」はAlertによって、「どこで」はBurrowによって、「何を」はOrderによって決定される。~
この章はそれらを順に見ていき、最後にまとめての運用例を示す。~
もしあなたがトップダウンでの理解を好むなら先に4.5.を見ておくと良い。~
細かく設定すると大変だが、簡単に済ませるなら大して手間ではないので安心して欲しい。

**4.1.スケジューリングの基本 [#oc28c344]
スケジュールメニューは[m]->[s]から入ることが出来る。~
#ref(mili017.png)~
やたら入り組んでいるので詳しくは画像を参照して欲しい。~
とりあえず覚えておけば良いことを数点まとめておく。~
-この表はあるAlertの時のスケジュール一覧である。どのAlertかは一番上に見難く書いてある。その切替は[*][/]を使う。
-命令の変更は[o]を、削除は[x]を使う。
-この表には入っていないが、部隊が増えると右方向に表が延びていく。そのページめくりには[+][-]を使う。

**4.2.Orderの説明 [#x9bc82bb]
Orderは何をするのかを決定する。~
Orderを指定するにはスケジュールメニューの任意の月の行で[o]を押す。~
更に[o]を押すことでどのOrderにするか選び、[Shift+Enter]で決定する。~
Orderの内容は以下の通りである。Barrack,Burrow,Route,Pointについては後述する。~
|No Schedule|非番。非軍人として行動する|
|Train|訓練可能なBarrackで訓練をする|
|Defend Burrows|指定のBarrowに入ってきた敵を殺す|
|Patrol Route|指定のRouteを巡回する|
|Station|指定のPointで歩哨に立つ|
まだ意味不明な単語が多いが適当に読み流して欲しい。これから説明していくので。~

**4.3.Burrowの設定 [#na95e556]
Burrowはある空間として設定される。~
[w]でBurrowメニューに入る。[a]で新しいBurrowを作り、[Enter]でそれを編集する。削除は[d]だ。~
あとは範囲選択の要領で空間を設定すればよい。[r]で消しゴムモードと切り替わる。~
試しに兵士に守らせたい範囲を「Inside」、非常時に市民を閉じ込めたい場所を「Evac」として設定してみよう。~

**4.4.Alertの設定 [#sbf54687]
Alertは今どのスケジュールで行動しているかを示す。~
[m]->[a]でAlertメニューに入る。今は新しく追加する必要はないが、[c]で追加出来る。~
ここはヘンテコなデザインをしていて、言葉での説明は長くなりすぎる。~
画像に直接書き加えたのでそっちを参照して欲しい。あと字に関しては許して欲しい。~
#ref(mili026.png)~

Alertは各部隊と市民にそれぞれ別のAlertが充てられる。~
軍人と非軍人を両方、しかも違うやり方で扱っていることに注意。~

**4.5.運用例 [#o740e4f5]
とりあえずの防衛として必要なDefend BurrowsとTrainだけでのスケジュールを回してみる。~
PatrolとStationは設定が面倒臭いのでここでは省く。

+どの部隊を編集するか決める~
部隊が複数ある場合、矢印キーと[+][-]で部隊を選ぶ。
+どのAlertのスケジュールを編集するか決める~
[m]->[s]でスケジュールメニューに入り、[*][/]でAlertを選ぶ。~
今回は[Active/Training]にする。~
+スケジュールを編集する~
適当な月を選び、[o]で命令設定に入る~
更に[o]で"Defend Burrows"にあわせ「Inside」を選択する~
(「Inside」「Evac」は4.3.で設定したBarrowの名前である。)~
[Shift+Enter]で命令を確定する。~
+他の月のスケジュールも編集する~
適当に"No Scheduled Order"や"Train"にする。~
たまに非番にしないと兵士は不幸になる。~
+スケジュールが出来たらスケジュールメニューを抜ける。~
+ミリタリーメニューから[a]でAlertメニューに入る。~
+部隊のアラートをセットする~
"Active/Training"から部隊を選択し、[Enter]で部隊のアラートを"Active/Training"にセットする。~
さらに"Active/Training"の右端の列の「Evac」もセットしておく。~
こうすると、緊急時に左端の列の"Active/Training"に"CIV"をセットすることで非軍人はEvacに封じられる。

長ったらしいが一度やってしまえば部隊は100年でもスケジュール通りに動く。

**4.6.Point,Route,Waypointの設定 [#tbaaecfa]
要塞を兵士が巡回するというのは良い絵になる。~
だが慣れないうちは必要ないので、ここは読み飛ばしても構わない。

Pointは文字通りの"ある場所"であり、Routeは複数のPointをWaypointとして繋いだものである。~
#ref(miliway.png)~
-Pointの設定:[N]->[p]でPointを設定できる。
-Routeの設定:[N]->[r]でルートメニューに入る。[a]で新しいルートを作る。
-Waypointの設定:ルートメニューで任意のRouteを選び、[e]でそのルートのWaypointの設定に入る。
Waypointには既存のPointを指定する。[a]で追加,[d]で削除する。


おめでとう、これで軍隊に関する一番ややこしい部分は終わった。~
次は兵舎について見ていく。


*5.兵舎と訓練に関する設定 [#n2422da5]
兵舎(Barrack/Armory)は兵士が訓練したり、装備を置いたり、睡眠をとったりする為の場所となる。~
また射撃武器の訓練には兵舎ではなくArchery Targetが必要となる。これは[b]->[A]で設置できる。

**5.1.兵舎の用途 [#qfaae68c]
兵舎は複数の用途があるが、用途ごとに家具が必要となる。~
その一覧は以下の通りである。~
|場所の名前|用途|必要なもの	|
|Barrack/Armory	|訓練	|空間|
|~|装備置き場|Cabinet, Weapon Rack, Armor Stand, Stockpile|
|~|寝床|Bed|
|Archery Range|射撃訓練|Archery Target	|
このそれぞれから兵舎を設定できるが、必ずしもこの家具全部を作る必要は無く、部屋にCabinetを1台置くだけでも兵舎を作ることは出来る。~
また用途ごとに兵舎を作る必要もない。Cabinetで作った兵舎でも、ベッドが置かれ睡眠設定がセットされていれば兵士は勝手にそこで眠ってくれる。~

**5.2.兵舎の設定 [#t99d415d]
上記の家具のどれかを設置し、[q]から"make ***"を実行する。~
#ref(mili032.png)~
部屋の大きさを決めると画像のようなメニューが現れる。~
#ref(mili034.png)~
このメニューから、何をするスペースなのかを各部隊ごとに設定できる。~
注意点がいくつかある。~
-装備置き場などをONにすると兵舎として設定された枠内にある家具を適当に使う。
-兵舎内のベッドを非軍人が使用することはない。
-スケジュール設定において兵士がBarrackで寝るように設定していないならBedはいらない。
-ドアの設定を"internal"にすると部屋の大きさ設定がドアを貫通するようになる。
-ドアの設定を"internal"にすると部屋の大きさ設定がドアを貫通するようになる。~

**5.3.射撃訓練場の設定 [#v8dac180]
射撃訓練とArchery Rangeについて。~
基本は上述のBarrackと同様。以下相違点。
-Archery Targetは射撃訓練させたい''人数分以上''用意し、''一つずつ''Archery Rangeを設定する必要がある。~
-Archery Rangeには射撃方向があり、一方向からしか撃たない。(方向は[q]->[r]からwasdで指定)~

細かい注意点~
-Archery Rangeは、人数分用意してもいくつか使用してくれないことがある。少し余計に作っておくとよい。~
-Rangeの範囲について。Targetから射撃方向の手前側に向けて2マス以上必要。(ドワーフはArchery Targetに密着すると練習しない)~
--Targetの (射撃方向から見た) 奥側・左右は無関係で、すぐ隣が壁でふさがれていてもよい。~
-Crossbow, quiver, bolt を人数分確保すること。Quiver は忘れがち。~
-0.34.11以前のバージョンでは、非番(no schedule)にしか訓練しないことがある。~

*6.部隊への直接命令の方法 [#t2cd597c]
最後に、部隊に直接命令を出す方法について見ていく。~
まず[s]で部隊メニューが開く。その後の操作で重要なのは下の通り。
-[a]:部隊の選択
-[A]:部隊の追加選択
-[m]:移動命令を出す
-[k]:攻撃命令を出す
更に[r]で攻撃対象を範囲選択できる。
-[o]:命令をキャンセルする

攻撃命令を出し、対象を殺しても攻撃命令は維持される。
手動で命令をキャンセルする必要があるので注意。


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